

日蓮宗の宗祖日蓮聖人は鎌倉時代後期に生まれ、16歳で出家して、修業を積まれました。
大地震や噴火などの災害、貴族社会から武家社会へと移り変わる中での戦乱、飢饉や疫病で苦しむ人々を救済するため、日蓮聖人は、1253年(建長5年)に、お釈迦様による法華経の教えを
よりどころとする日蓮宗を立教し、「南無妙法蓮華経」の7文字こそ法華経の功徳のすべてであると信念を抱き布教につとめられました。

法華寺は、日蓮宗総本山 身延山久遠寺、大本山池上本門寺、中山法華経寺に属する日蓮宗寺院です。昭和初期、石川恵宥上人が、下町の人々の要請によって、徳川家康を支えた武将 酒井忠次一門の下屋敷跡に中谷磯五郎氏の寄進を受け、朝日講・吾妻教会を建立しました。
屋敷内に守り神として祀られていた常護稲荷大菩薩は、今も法華寺境内に勧請されております。
また、法華経の守護神として鬼子母神を祀りしており、子授け、安産、子育ての守り神です。
法華寺は、「駒形鬼子母神」として、昔から親しまれてきました。





浅草や東京スカイツリーが近くにあり、人の集まる賑やかな場所に法華寺は、位置します。人の数ほど、様々な悩みや問題があります。目にはみなない「絡みついた糸」を丁寧に解きほぐす作業が「修行」です。過度な欲望から解放され、精神および肉体を鍛錬し、ご先祖様や故人との絆を深め、ご自身の存在を再確認する場所が法華寺であってほしいと思っております。私も人生を豊かにしていく、法華経の教えを伝えていく努力をして参ります。
